「大丈夫かい?」 困ったような顔をしていたが、安心したような、そんな感じもあった。 「………。」 コクリと頷いたが、笑顔までは見せられる心情ではなかった。 「竹下、頼んだよ。」 「かしこまりました。」 軽く頭を下げ、足を進めた。 私も少しずつ歩き始めたが、足が重かった。 言い様のない疲れがあった。 ただ、無気力になっていた。