ライアープリンセス~偽りのお姫様~



花の甘い香りがした。

明るく広いこの部屋を、

「当ホテルのスイートで御座います。」

と教えてくれた。

当ホテル、って。

竹下さんホテルの人?!

「ここは御園グループのホテルになります。」

は?

御園って、私がこれからお世話になる?

その持ち物?

頭の中がクラクラしてきた。

「夢叶様、こちらへ。」

後を付いて行く。

それにしても、広すぎる部屋。

私がいた学園よりも、間違いなく広っ!!

やっと隣りの部屋と思われる白いドアに辿り着いた。

コンコンとノックをしてドアを開ける竹下さん。

だ、誰かいるの?

そんな、まだ心の準備が……!

「お待たせ致しました。」