………………………………… 悲しかった。 ひどく悲しかった。 一番前の列に座る夢叶様を、何列か後ろから見ている。 常に側にいる執事も、このような特別な場所で夢叶様の側にはいられない。 喪服に着替え、親族の席の端に座った。 大袈裟に泣く久美子様より、泣くことを我慢している夢叶様の方が痛々しくて見ていられない程に。 心の中は、手の取れるほど分っていた。 旦那様が亡くなった悲しみと、本当の孫ではない罪悪感にさいなまれておられる。 だから、ここでは泣かないのだろう。