ライアープリンセス~偽りのお姫様~



ほとんど顔色はなく、体全体で懸命に呼吸している。

さっきまで、陽が差していた昼間は普通に会話して笑い合って…いたのに。

思わず目を逸したくなる。

「…ゆ……の。」

お祖父さまの唇が、私の名前を呼んだ。

私には、ハッキリと分かった。

「お祖父さまっ。」

その体に駆け寄り、膝を床についた。

ゆっくりと目を開け、定まらない目線が私を捉えた。