ライアープリンセス~偽りのお姫様~



「お父さん、夢叶ですよ。」

私に気付いた伯父様は、ベッドに横たわるお祖父さまに優しく声を掛ける。

「さぁ夢叶様。」

後ろから聞こえる健斗さんの声。

「………。」

唇をギュッと噛む。

でも、足が動かない。

受け入れがたい実情に、体全体が拒否しているかのように。

力が入れられた肩に、手が置かれた。

それは暖かく、大きい手。