ライアープリンセス~偽りのお姫様~



「恭介の婚約者?」

「若すぎ!犯罪じゃない!?」

笑い声が起きる。

「だから、違うって…。」

恭介さんの声は、誰の耳にも届かず虚しく消える。

「ごめんね、夢叶さん。」

肩をすぼめ、ため息をつく。

「いえ…、みんな楽しい方達ですね。」

「あぁ、会社の仲間でね。年齢が近いし、会社を出たらいい友達だよ。」

彼の人柄をまた見た気がした。

いい人だから、周りに友が集まる。

人望が厚く、信頼もある。

私にもそれが分かった。

「さぁ、出来たよ~!」

差し入れのおにぎりが配られた。