ライアープリンセス~偽りのお姫様~



「彼女かい?婚約者って?」

一人の男性が近付い来た。

「ばっ、何を!彼女は…。」

動きが超高速になり、すごい速さで恭介さんは両手を振る。

「あぁ、彼は矢木政史(やぎまさふみ)。同い年なんだ。」

親指で差す。

「どうも、初めまして。よろしくね、えっと…。」

「あ、夢叶です。御園…夢叶です。」

「夢叶ちゃんね、可愛い名前だね。」

少し茶色い髪が揺れた。

興味深そうに私を見る矢木政史さんは、恭介さん同様こんがりと日焼けしていた。

「何、何?どうしたの?」

私達の周りに人だかりが出来た。