ライアープリンセス~偽りのお姫様~



ここ…。

目の前には一番上が見えない程、超高層ビル。

最上階は雲の上?と思うほどだ。

「さぁこちらです。」

竹下さんは私の前を誘導するように歩き出す。

「いらっしゃいませ。」

誰もが知っている有名ホテルの名前が入口にあった。

背筋を伸ばしたホテルの人達が、笑顔で私に挨拶をしていく。

「こんにちは、お待ちしておりました。」

「いらっしゃいませ、ごゆっくりどうぞ。」

その度に私もつられて頭を下げる。

何かの間違いじゃ?

初めてのこんな扱いに、私はただ戸惑った。