ライアープリンセス~偽りのお姫様~



その人物と交差した夢叶様は―――。

一度体を後ろにそらし、そのまま沈めた。

座り込んだしまった夢叶様の右手は、左の腕を押さえるように…。

「!」

足を早める。

早足で遠ざかるその人物は間違いなく、男だった。

チラリとこちらを向き、無精ヒゲだらけのその口許がニヤリと笑った。

目元が見えない分だけ、不気味さがました。

でも今は、夢叶様が先だ!