addiction to you~恋はココから始まる~



「なっ。手は出さない…って」

「そんなの守るかよ」


陽絽は姫の目の前に立った。


「こんな、弱そうな奴の為に体を張るなんて…馬鹿だな、そんな奴に俺は1度負けたのかよ」


陽絽は手を強く握り締めた。


「新川は、莫迦じゃありません」


姫は俯きながら言った。


「お前さ、護ってくれる奴もいないのに突っかかるなよ。もういいや…死ね」


陽絽はナイフを振り上げる。


その時、姫は顔を上げた。


そして、足を振り上げナイフをはじき飛ばした。


その勢いを使って、回転し手を手を振り払う。


見事に地面に着地。


陽絽に向って指を指した。