私の大好きな、夜の公園。 ベンチに腰を下ろした私から見える、大きな蒸気機関車や、モノトーンの桜には興味がない。 でも、"夜"という存在が、私を癒す。 昼間の強い陽射しは、私を受け入れてくれないから、私は夜を受け入れた。 明るさを全て取り除いた、この夜だけを。 でも、月明かりは好き。 月明かりは、決して夜の闇を壊さない。 その闇を、より深い物にしてくれるから。