奏汰が作ってくれた特大のラーメンとチャーハン。 なんとか食べ終えて、あたしと真菜は【来来軒】を出た。 「奏汰くん……かぁ」 「えっ?」 店を出てすぐに真菜がぽつりと呟いた。 その名前にドキンとして、真菜の少し先を歩いていたあたしの足が自然と止まる。 「結構かっこいいわね」 「う、うん」 「あたしたちと同い年ぐらいかな」 「どうだろ……」