微笑みながら寄り添う、柚羽ちゃんと永輝さんの姿が見えた。 「……叔父さん……」 「柚羽ちゃん……」 柚羽ちゃんたちの声は届かないけれど、その笑顔はあたしたちを祝福してくれているように見えた。 「柚……。俺たちは、ここで幸せになろうな」 「――うん……」 あたしたちは絡めていた腕を外し、互いの指に嵌められた指輪を見つめると、顔を見合わせて微笑んだ。 柚羽ちゃんと、永輝さんの恋。 あたしは忘れたりしない。