やっと見ることができた、結崎さんの静かな笑顔。 不意に、涙が頬をつたう。 『諒子……。あたし、ずっと見守っているからね?』 「柚羽……?」 『どんなに離れていても、あたしの親友は諒子だけだから』 「ちょっと待ってよ……」 次第に消えていく、柚羽と結崎さんの姿。 やっと手が届いたと思った瞬間、二人の姿は完全に消えてしまった。