でも……。 あたしたちの手は繋がることなく。 あたしの身体は、誰も受け止めることができないまま、まっすぐに下へと落ちていった。 ――やっぱり……無理だったんだ。 薄れゆく意識のなかで、ぼんやりと思う。 あたしと奏汰の手は、繋がらなかった。 単にタイミングの悪さなのに。 あたしにはまるで、赤い糸がぷつりと切れてしまったように見えたんだ――