あたしの手帳を見ながら、先生は柚羽ちゃんの実家の住所を書き写しながら苦笑する。 「補習ぐらいしか思いつかなくてさ」 「先生、もしかして嘘つくの下手?」 「……うるせぇな」 住所を書き終えた先生は、そう言いながら手帳であたしの頭を軽く小突いた。 「じゃあね、先生。あたし、もう帰らなきゃ」 「お礼にメシでもおごるよ」 「え? お昼ごはん食べたばかりなんだけど」 「餃子ぐらいなら入るだろ?」 「……餃子?」 ニッと笑いながら言う先生を見て、あたしの胸は急にドキドキと高鳴り始めた。