「まぁ、とりあえず行って来るよ。じゃあね!」
疑っているのか、そうでないのか。
お母さんの態度から、あたしはそれを読み取ることが出来ない。
これ以上突っ込まれると、あたしは嘘を続けることができなくなってしまう。
あたしは慌てて家を飛び出した。
学校に着いて、そのまま生徒指導室に直行すると、暖房の効いた室内で先生が待っていた。
「これでしょ? 呼び出した理由」
顔を合わせてすぐ、あたしは柚羽ちゃんの実家の住所を記した手帳を見せる。
「そうそう。悪かったな、変な嘘ついたりして」
「……お母さん、不思議そうにしていたよ? 生徒指導の先生から補習の連絡があったこと」


