「えー!? これから学校に?」
雄たけびをあげた瞬間、ふと気づく。
これって、先生の『嘘』だ。
気づいたあたしは、嫌々そうに振舞いながら制服に着替える。
バッグの中に数学の教科書とノート、そして、柚羽ちゃんの実家の住所がメモされている手帳を詰め込んだ。
冬休み中に、柚羽ちゃんのお墓参りに行くつもりなんだ。
だからあたしを呼び出したんだ、きっと。
「じゃ、行ってきます」
「頑張ってよ。留年したら許さないからね」
「はいはい」
ごめん、お母さん……――。
怒りながらも、顔には少しだけ笑みが広がっているお母さんを見ると、やっぱり胸が痛む。


