そして今日、大将たちと一緒に過ごしたことには触れず。
あたしはお父さんの顔から視線を逸らして訊いた。
「ねぇ、お父さん。柚羽ちゃんの写真が見たいな」
「……柚羽ちゃんの写真? 写真ならそこに……」
言って、お父さんはサイドボードの上に飾られた写真を指さす。
お父さんとお母さんと一緒に映っている、柚羽ちゃんの写真……。
「ううん、違うの。他の写真……。高校の卒業アルバムとかないの?」
「卒業アルバム……。あぁ、そういえば確か……」
思い出したようにお父さんは立ち上がり、クローゼットを開ける。
独り言のように「確かこのへんに……」と呟きながらアルバムを探すお父さん。
そんなお父さんの後ろ姿に、あたしは嘘をついていることを後ろめたく感じる。


