「俺さ、死んだあとの柚羽さんと接したことはあるのに、墓参りには一度も行ってないんだよな」
苦笑しながら言う先生に、あたしは不思議な気持ちになる。
そう。
先生は、会っているんだ。
『死んだ』柚羽ちゃんに……――。
偶然知り合った柚羽ちゃんと一緒に、永輝さんを探し続けて。
大将からすべてを聞くまで、先生は柚羽ちゃんが死んでいたことなんて全く予想さえもしていなくて……。
柚羽ちゃん自身もそう。
自分が死んでしまったことすら、忘れていたんだ。
「お母さんの高校の時の卒業アルバム見れば分かるかも」
「そっか。できるだけ早く頼むな」


