「……ちゃんと、かんなが謝罪できるように、俺が何とかするから」 「――……っ……」 声を押し殺して、かんなは涙を流す。 俺は、かんなを落ち着かせるように、抱きしめる腕の力を強めた。 ――その翌日。 店をおばちゃんと奏汰に任せて、俺が向かったのは村岡家だった。 『どこに行くんだよ』 出かけ間際に、奏汰が眉をひそめて俺に訊いてきた。 よほどのことがない限り、店を誰かに任せることをしなかったから……。 奏汰はひどく、気にかけていた。