※大将side※ きっと、こうなることを予感していた。 『柚と付き合い始めたんだ』 奏汰が俺に打ち明けてくれたときから……――。 『よかったな』と祝福したけれど、大きな不安を抱えたことは事実。 奏汰と柚ちゃんを取り巻く環境が、あまりにも酷なものだったから。 「……諒子さんが?」 「……はい」 いつものように店の裏口からやって来た、柚ちゃんの学校の教師。