『……ずっと一緒にいような』 叔父さんたちのように、柚との関係を壊されたくなかった。 叔父さんと柚羽さん。 どれだけ、二人が一緒にいたかったか。 遼ちゃんの話を聞いて、二人の強い想いが痛いほどに分かったから……。 * * * 「話があるの」 学校帰りに【来来軒】の前で俺を待っていた柚。 なにか覚悟したかのように、柚は、俺が来るなりそう切り出してきた。