あたしと初めて会ったとき。 大将は、あたしのことを知り合いに似ていたって言ってた。 それは……お母さんのことだったんだ。 「奏汰が、柚さんとお付き合いしているようで……」 あたしと奏汰のことを切り出した大将。 お母さんは心なしか複雑そうな表情をしていた。 「やっぱり奏汰くんは……、結崎さんと……」 「はい。奏汰は、永輝くんの甥です」 大将はお母さんを真っ直ぐに見て、きっぱりと言った。