「おーい、手が止まってんぞぉ」 「うわっ!」 急に背後から耳元で声がして驚く。 ビックリしたぁ。 振り返ると、ニコニコ顔の涼。 「おはよう♪」 おはよう……って。 「急に真後ろから声掛けないでよ」 「ん? 急にじゃないぞ。入口から声をずっと掛けてたのに、ずっと返事が無いから、てっきり美雪の得意技『必殺知らん振り』してるのかと思ったんだけど」 えっ? そうなの?