「ほれ、空見てみろよ。あんまり綺麗過ぎると、心が洗われて、ケンカする気も失せてくるよな」 涼はそう切り返してきた。 そして、私達はまた、それぞれ仰向きで星空を見上げた。 本当に吸い込まれそうな星空。 だからね。 今だけ、このままでいさせて。 明日になったら、いつもの自分に戻るから……。