たったこれだけ。 私は読みながら、涙が零れた。 私ね、涼と出会って最初のうちは、涼と僚二がダブって見えるのが怖くて、涼の事、避けようとした。 でも。 いつの間にか向こうのペースに巻き込まれて、そして……接しているうちに、僚二の影じゃない、涼自身に惹かれていった。 ……いつからか、分からないけど……。 とっくに、涼に恋していた。