「俺はね、僚二とはイトコなんだ」 涼は突然、ずっと訊きたかった答えをくれた。 「えっ? イトコ?」 やっぱり、血縁関係があったんだ。 そうか……そう言われれば、納得だよね……。 「そっか。イトコ、かぁ」 私は当時の記憶の中から、必死に話しを聞いた事がなかったか考えた。 そして、思い出した。