そこにいたのは黒づくめの男。歳は20代ほど。身長は最低でも180cm程度。

肌は白く瞳は銀色。黒い服の所為かそれはやたらと映える。

目つきは鋭くまるで狙った獲物は逃さないと言わんばかり。

セリルは逃げたい気持ちで一心だったが、銀の瞳を見てハッとする。

この殺気と銀の瞳、そして色白。恐らく凄腕の殺し屋と言うのはこの男ではないのかと。


「貴方に会えて良かった」


100%とは言いきれないと言うのに、それが探していた殺し屋だと確信を得たセリルは呟く。

男は無反応でセリルを見る。その目は相変わらず鋭い物に変わりはなかった。そして、


「無駄だ」


少しの沈黙の後に言葉を発したのであった。