「やっぱり、悠斗絡みだったよ」
1階のリビングに姿を表した総一は苦笑いをしながら真由に報告をする。
「やっぱり…」
真由はそう言うと立ち上がりキッチンへ入る。
総一の食事を用意する為だ。
「悠斗を好きな女の子がいるらしい。
多分、その子が高校で出来た初めての友達なんだろうね」
「うわ、イバラの道」
真由は思わずクスクスと笑っていた。
「真由、笑っちゃ、睦海が可哀相だよ」
そう言う総一を尻目に
「むっちゃんにはいい経験かも。
これがきっかけで他の男の子が好きになるかもしれないし」
娘が今、苦しむのは悲しい、けれど。
叶わぬ恋を続けるなら、ここでショックを受けて諦めて他に彼氏を作ってくれたら、と真由は思う。
彼女の母親だから。
尚更、幸せになって欲しいと願う。
1階のリビングに姿を表した総一は苦笑いをしながら真由に報告をする。
「やっぱり…」
真由はそう言うと立ち上がりキッチンへ入る。
総一の食事を用意する為だ。
「悠斗を好きな女の子がいるらしい。
多分、その子が高校で出来た初めての友達なんだろうね」
「うわ、イバラの道」
真由は思わずクスクスと笑っていた。
「真由、笑っちゃ、睦海が可哀相だよ」
そう言う総一を尻目に
「むっちゃんにはいい経験かも。
これがきっかけで他の男の子が好きになるかもしれないし」
娘が今、苦しむのは悲しい、けれど。
叶わぬ恋を続けるなら、ここでショックを受けて諦めて他に彼氏を作ってくれたら、と真由は思う。
彼女の母親だから。
尚更、幸せになって欲しいと願う。