この想いを君に…

今度はリコが手を止めた。

「そっか…
確かむっちゃんのママと本当のパパって高校で出会ったんだよね?」

リコにはあたしの事を全て、話してある。

「うん」

「良いなあ〜、あっ、その亡くなったというのは本当に悲しい事なんだけどね」

「リコ、言いたい事はわかるから」

あたしは苦笑いをした。

「本当のパパの写真を見た事はあるの?」

リコが言うのであたしは手帳を取り出した。