パパに許可をもらったから翌日、学校帰りに早速、面接に行った。

店長はまだ若くて30歳くらい。

祥太郎と同じくらいだった。

「へぇ、桜ヶ丘かあ」

履歴書の、高校名を見て店長は感心するように言った。

「週にどれくらい、入れる?」

「あの、レースをしているんで…」

入れる時は入れるけど、入れない時はなかなか入れない。

「へぇ、何のレース?」

店長が目の色を変えた。

明らかに興味を示している。

「二輪…バイクです」

「いいねえ、採用しよう!」