「なあ姫…。俺…。」

俺が話しかけても、姫は暗い顔してただただ歩いていた。

林の中は真っ暗。姫は闇が怖くないんだろうか。

「ねえ颯大、私の話を聞いて。」

やっと姫が口を開いた。俺はそれだけのことにほっとする。