会社で見かける度、



高瀬はあの小箱をポケットに入れて・・・


彼女を・・・



待ってたんだ・・・。





辛い・・・



私はばかで・・・そんな高瀬を・・・



一人に落ち着かない高瀬を・・・




どこかで・・・



安心して見てた。


影の相談役なんて呼ばれながら・・・。








飲めないお酒を飲んだ。

こんな時、お酒に逃げる人の気持ちが少し分かった。




「おい、やめとけって。」


高瀬が私からグラスを取り上げようとする。


「うるさ――――い。

高瀬のば~か。」



「お前なあ・・・いいかげんにしろよ。」



「本とに高瀬のやろうムカつく~!ぜ~ったい、

高瀬より先に結婚してやる~って思ってたのにー。」



「・・・・・。」