「そ、そういうのって、大人の事情で断れないのかな」 誰かが逃げ場のない都市伝説に耐え切れず、脅えた声を出す。 「これから学校に来るのが怖くなるね」 すっかり純子の都市伝説を信じきったクラスメイトから、私は同情するような言葉をかけられた。 「バスで通おうかな」 私は苦笑いで答えるのが精一杯。 「ミキ、大丈夫よ。いまの話はネットで広まっていた都市伝説に私が脚色したものだから。地下鉄の駅で自殺した人の数は本当だけどね」 純子が私を心配して都市伝説を打ち消す。