ミキと唖璃子ちゃんが地下鉄に轢かれたあと、プラットホームを支える柱の陰からあなたは現れた。 まるで、そのときを待っていたかのように……。 「大丈夫ですか?」 目尻から皺を伸ばして微笑むその顔を見て私は安心して眠った。 病院で目が覚めると、現実が待っていた。 地下鉄駅に残ったバラバラの死体は一人分。 唖璃子ちゃんは髪の毛一本残さずにそれきり姿を消した。 私を助けてくれた男の人が証言して、ミキが向かってくる地下鉄に飛び込む様子を説明したらしく、世間的には女子高校生の投身自殺で片がついた。