なにも知らないくせに。 すでにいなくなったお母さんへ心の中で軽く愚痴った。 学校を一度サボれば癖になりそうで、いままで休んだことなんてなかった。 バレたらまた嘘をつかないといけない。 真実を話せば“そんなことで休んだの?!”とお母さんは呆れてしまうだろう。 私は静々と靴を履いて外へ出た。 けれど、純子にどんな顔をして会えばいいのかわからない。 また心が揺れた。 揺れるブランコの台座の上でコップは危なっかしくていまにも落ちそうだ。 どうして気持ちがこんなにも不安定なんだろう。