私に邪魔する権利なんか、
止める資格なんかない



「それ、あげる
当然協力もするしっ」



思ってもいないことを、言った。

ほんとは、すごくすごく嫌で

けど…



「ほんと!?ありがとう!!!」



だめなんだ、私

美奈よりも幸せになっちゃ…
なろうと思っちゃ、だめなんだ



「美奈には、幸せになってもらいたいし」



私は、そのくらい
最低なことをしたんだから。


容器の中のジュースを、一気に飲み干す。

それから、頑張って笑顔を作った。



「頑張ってね!」



美奈にも、自分にも嘘をつく。

そんな自分が、嫌い。