「別に、前の高校の友達だよ」

「ふーん、それじゃあ前の高校で仲悪くなるような出来事があった訳だ」



なっ…

鋭い!!!



「何もないよ、別に」



聞かないで欲しい

もうそのことを思い出すのは嫌だ

ツッチーから目をそらして、下を向いた。



「何もない人間が泣くのか?」

「な、そんなとこから見てたのっ!?」



一体いつから…



「あんたさぁ、ズルいとか思わねーの」



ズルい…?私が?



「…なんのこと?」

「俺には散々色々聞いといて、じゃあ俺が聞いたら何も答えないって、不公平じゃね?」

「それは…」



確かに、そうだけど

でも



「誰にも言いたくないことだって、あるよ」



だって言ったらきっと嫌われる