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雨上がり


空はうんと高く

日差しはぐんときつく


ぬかるみさえも

蒸気を上げる


目の前に


痩せた一本のさくらの枝が

風にしなって 揺れている


花は 満開をとうに越えたのに

落とされまいと

しがみつく


その様に


苛立つ何かが タガを飛ばす

頭で止める 自分の声すら煩くて


気がつくと

花びら いつつ 手のひらからはみ出てた


風がボクを責めた

ボクは手をかざした

さくらが空を舞った


惜しむようにそれは旋回し


ハラハラと ぬかるみの上に

落ちていった


†††