「………………」




朝、私は起きた。





床に敷いた、たくさんの布団。




一人で、使っていた。





みんな、いなくなっていた。





偽幼なじみも、

執事も、

先生も、

俺様も、

不良も、


みんな、みんな。




いなくなっていた。




「あはは」



楽しかったな、昨日は。


「あははは」



あんな日が、毎日続くのも悪くないと思った。




思っていたのに。



続かないなんて。




「あはははは……」




神様。



なんで、あんなこと言うの。




『もう、終わり』だなんて。



身勝手すぎるよ。