真島は不服そうな顔をした。 「今、特に出会いは求めてないんだ」 「浅野のことまだ引きずってんのか?」 いや、そうじゃない。 本当に不思議なくらい、浅野さんに対する未練はない。 ただ今は、無遠慮に入り込んで来た一人の女のことで頭がいっぱいなんだ。 彼女への不信感も和らぎ、居心地が良くなってきた所なんだ。 それに、契約上のこととは言え、彼女は俺の恋人だ。 恋人が居るのに合コンなんて行かないさ。 そんな時間があるなら、ナツキがコーラを飲む姿を見ていた方が楽しい。