そんな俺の様子を見たナツキはまた続ける。 「真実はいつの間にか、嘘に変わることがあるでしょう?」 妙なことを言う子だと思った。 なぜそんなにも否定的な目で見るのだろうか。 そんなに綺麗な瞳なのに、映る世界は輝いていないのだろうか。 まるで世界中のものを信じていないみたいだ。 俺は努めて優しい声でナツキに囁きかける。 「変わらないことだってあると思うよ」 そう言うとナツキは俺の胸の中でフルフルと首を振った。 「そんなものないわ」