ベッドに入ると、ナツキはまた俺に擦り寄って来た。 なのでまた俺は腕枕をしてやる。 夕べと違うのは、ナツキがすぐには眠らなかったことだ。 「眠れない?」 俺がそう聞くと、ナツキはこくりと頷いた。 そして俺を見上げるようにして言う。 「ねぇ、キスしようか」 自然と上目づかいになったその目に見られて、首を横には振れなかった。 俺はゆっくりと身を起こすと、ナツキの上に覆いかぶさる形になる。 ナツキがその強気な瞳を閉じたのを合図に、俺は唇を重ねた。