窓の外では突き抜けるみたいな青い空が広がっている。 漂う白い雲に乗れば、ナツキを見つけることができるだろうか。 だけどすぐに思い直した。 ナツキには俺じゃダメだったんだ。 わしゃわしゃと頭をかく。 神様が居るなら、頼むから俺を楽にしてくれ。 そして。 野良猫みたいなあの人を、幸せにしてやってくれ。 黙々と機械的に仕事をこなし、俺は家路についた。