「ネコさんて女の子に対しての記憶力が尋常じゃないくらいよくてね、大抵の人は似てるだけの別人じゃないかって思うところを、ネコさんはそんな疑いすらなく私がQと同一人物だってことに気付いたの」



……恐るべしエセ紳士。



「別に脅されたとかじゃないんだけど、自分も関係者になれないのかって」



その時のネコさんは一体、何を考えていたのだろう。

菅原のことを、どう思っていたのだろうか。



「……そうゆうことだったのか」

「ネコさん、紳士っぽいところあるでしょ?一年間一緒にいたら、いろんなこと任せる癖が出来ちゃって……ついウサギさんにも任せてしまって。ごめんね?」



あぁ、傘はアイツが持ってあげて、罰にもアイツは付き合ってやって、そんで卒業したのか。



別に嫌とかじゃないけど……。



なぜだろう。

ムダに輝きながら働いてる姿がリアルに浮かぶ。