「そういえば、ネコさんのところに行ってテレビゲームをしたことがなかったよね」



……つか さっきの言葉丸無視ですか!?

"信じられるは己自身"

その元凶はアナタですよ!!



「そういや一回負けたこともあったなぁ〜」

「は!?」

「え?」



何したんだこの男。

ハテナを頭に浮かべてネコさんを見上げる菅原。



「己に負けて、でこちゅーしたな。あれもいい思い出だ」



そんな事思い出にすな!!



「まぁ頑張れ。俺はそろそろ行かなきゃなんでね」

「そっか。じゃーね、ネコさん」



ネコさんはそう言って背を向けて行ってしまった。



「ウサギさんは何号室?」



嵐のような人だったなぁ……。



「あぁ?606号………!!!!」



気を抜いてしまっていた俺はつい答えてしまっていた。