ゆっくりと打ち明けられる愛海の気持ち。 ――信じさせてほしかった―― 「菅原先輩、前に言ったよね。大抵はイジメとかで人間不信になったりするって」 「え?うん」 「イジメ受けてたのはあたしじゃないんです。あたしじゃなくて、クラスメイト」 ……クラスメイト? そういえば、クラスに何人かはいたよな。 なぜだかイジメられてる奴。 「カナちゃん、小5の時、覚えてる?」 「……あ、あれか」 愛海とは同じ小学校、中学校、高校に通っていたんだ。 大体の記憶は同じもの。