「で、その子は?彼女?」 「当たり」 陸は相変わらず勘が鋭い。 久しぶりの再会は、ほんの数分で終わった。 陸も彼女が出来たんだとよ。 お互い幸せらしい。 「カナちゃん、菅原先輩、これから暇ですか?」 「俺は暇」 「私も」 「話したいことがあるの。そろそろいいと思って……」 愛海が、俺たちに話したいこと……? なにかあったか? 「人間不信について」 ……あ、愛海が転校してきた理由を思い出した俺……と、菅原も今思い出したらしい。 とりあえず再び愛海の家へ行った。