……柚。


「「お前はさっさとあっちに走れ!!」」


なんと栖川とハモってしまったじゃないか。

てかさっさと行け。

今ならまだ間に合う。


いつまでもタラタラ探してんじゃねぇ!!


「え?あ、うん」


そして歩いて行く柚の後ろを、いつも口数の少ないクラスの女子がてちてち付いて行った。


「アヒルみたいだな……」

「子供って感じ。……親子?」

「そんな感じ」


まぁ、可愛いってこと。


とりあえず改めて、俺ら二人は生徒会室に向かった。